Fediverseの総意

From: my blog

Fediverseの総意

非存在のものをタイトルに冠したこんな記事を書くのは、これが存在していると錯覚しているインフルエンサーが居るからである。

GabのMastodonフォークをMastodonのプロジェクトスターターであるオイゲン氏が非難してから久しい。

人類は遍く思想の自由を持っている。その思想に反論することもまた、その人の自由である。しかし、それはあくまでも個人的な思想だ。オイゲン氏はMastodonで最も有名な人物であり、最も強大な影響力を持つ。

Gabが非常に差別的な投稿の溢れるプラットフォームであることは周知の事実だが、それに対してMastodonはすべての人にオープンなプラットフォームだ。これを曲げるならば今すぐtootsuite/mastodonをプライベートリポジトリにでもしてほしい。あなたの個人的なプロジェクトでも無い。れっきとしたAGPLライセンス下で公開されたオープンソースソフトウェアなのだ。なぜフォークに対してここまで騒ぎになるのか。このままでは、「ソーシャルネットワーキングを、あなたの手の中に」など夢のまた夢である。ソーシャルネットワーキングはオイゲン氏の中にもあるが、当然我々の手の中にもある。(ここで開発者蔑視の、ある種の「お客様は神様」的な論展開を使用してしまったことに対してお詫びしたい。)

「インスタンスはユーザーを選べるが、クライアントはユーザーを選べない」ということは前に述べたとおりである。Gabの一件はクライアントを巻き込む謎のムーブメントにでっち上げられているため、欧米中心に開発されている多くのクライアントがgab.comと打てばエラーを出す程度の稚拙な方法でGabブロックに「対応」している。「クライアントがユーザーを選ぼうとしている」状況は異常としか言いようがない。

GabブロックをしなければGoogle PlayやApp Storeから弾かれるという論も見られる。確かに、今まですべてのGabアプリはサスペンドされてきたが、Gabを意図して作ったわけでもないのにサスペンドされる筋合いはない。そんなことを言うなら各種ブラウザが一番サスペンドに近いアプリだろう。iOSにプリインストールされているSafariとかいうアプリで差別的サイトにアクセスできるのは問題だ、とでも反論すればいい。逆にこう一部アプリが「Gabブロックしました」などと無駄な宣言をするから、ストア側も敏感になるのだとしたら遺憾どころの話ではない。アプリの説明に「Gab」という文言を入れなければストア側に何か言われる心配をする必要はないと私は考えている。

総括として、個人的な嫌悪をMastodon全体に持ち込まないでほしい。オイゲン氏にも表現の自由、思想の自由があるのだから、それに対し玉音放送のようにこうべを垂れるある種の保守主義者の方が問題なのかもしれない。

「Gabのすべてのユーザーが差別発言をしている」という偏見と、「Mastodonは差別に対して排除的だ」という思い込みですべての騒ぎは進んでいる。

Cutls

連合SNSMastodonサーバー。